恋に友情に、毎日がドラマみたいな高校生活。その“青春のまぶしさ”を描いたのが、矢沢あい先生の名作『天使なんかじゃない』です。
30年以上前の作品なのに、今読んでもキュンとしたり、胸がギュッと締めつけられたり。
恋の不器用さ、仲間とのすれ違い、誰かを思う優しさ──どれもが10代の心にまっすぐ響きます。
この記事では、10代女子ライターの視点で、『天使なんかじゃない』のあらすじ・登場人物・魅力・名言・名シーン・どこで読めるのかをまとめて紹介します。
『天使なんかじゃない』は矢沢あい先生が描く青春恋愛漫画
『天使なんかじゃない』は、漫画家・矢沢あい先生が1991年〜1994年に「りぼん」(集英社)で連載した青春恋愛漫画。全8巻で完結しており、代表作『NANA』や『ご近所物語』よりも前に描かれた初期の名作です。
舞台は、創設されたばかりの高校・聖学園。生徒会に立候補した主人公・翠(みどり)は、個性豊かな仲間たちと出会い、恋と友情の間で揺れながら成長していきます。
純粋な恋心、誰かを想う切なさ、そして「まっすぐ生きることの難しさ」。大人になってから読むと、あの頃の“心の熱”を思い出させてくれるような作品です。
『天使なんかじゃない』が10代の心に刺さる3つの理由
理由① キャラクターがリアルで共感できる
どのキャラも「いい子」ばかりじゃない。嫉妬したり、すれ違ったり。その“人間らしさ”があるからこそ、物語に深く入り込めます。
理由② 恋愛だけじゃなく、友情や成長も描かれている
主人公たちはみんな、恋を通して人を信じることや、自分を大切にすることを学んでいきます。恋も友情も全力で向き合う姿が、読む人の心を前向きにしてくれます。
理由③ 90年代ならではの世界観が新鮮
スマホもSNSもない時代。手紙や直接会って気持ちを伝える“アナログな距離感”が逆に新鮮で、今の時代にこそ刺さります。
『天使なんかじゃない』登場人物紹介
『天使なんかじゃない』の魅力は、登場人物のリアルな感情描写。
どのキャラも完璧じゃなくて、迷ったり傷ついたり、それでも前に進もうとする姿が印象的です。
ここでは、物語を彩る主要キャラクターを紹介します。
登場人物① 冴島翠(さえじま みどり)
明るく元気なクラスの人気者。聖学園の生徒会副会長。生徒会長の晃に恋をする。晃と恋人同士になったものの、晃の心の中に別の人がいることに気付き不安になってしまう。
登場人物② 須藤晃(すどう あきら)
リーゼント頭の生徒会長。翠の恋人。中学時代の家庭教師・将志の恋人で、聖学園の美術教師・牧博子に好意を抱いている。
登場人物③ 麻宮裕子(まみや ゆうこ)
クールな美人。生徒会書記。滝川に5年間片想い中。
登場人物④ 瀧川秀一(たきがわ しゅういち)
優しくてモテるイケメン。生徒会会計。中学時代から志乃と付き合っている。
登場人物⑤ 牧博子(まき ひろこ)
聖学園の美術教師。晃の家庭教師をしていた将志の恋人。
登場人物⑤ 原田志乃(はらだ しの)
自他ともに認める美少女。滝川の彼女。
登場人物⑥ 中川ケン(なかがわ ケン)
翠の中学時代の同級生。バンドマン。中学生の頃から翠に片想い中。
『天使なんかじゃない』心に残る名言・名シーン
『天使なんかじゃない』といえばたくさんの名言と名シーンがあることで知られています。ここでは私が個人的に大好きな場面と台詞をご紹介します。
名言・名シーン① 麻宮が籠るトイレの扉によじ登る翠
麻宮と滝川をくっつけたい翠は劇で2人に恋人役(キスシーン)をさせることに。当日、客席に滝川の彼女・原田志乃が来ていることを知った麻宮はトイレに逃げ込み、心配して探しにきた翠に「大嫌い」と言ってしまいます。そんな麻宮の言葉に翠はトイレのドアによじ登り―――
あんたがあたしを嫌いでもあたしは好きよマミリン!
引用元:漫画『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
と叫ぶのでした。
こたつむり翠のまっすぐな想いがマミリンの心を動かす名シーン!
名言・名シーン② 将来の夢を語る翠と麻宮
絵に携わる仕事をしたいと夢を語る翠。「マミリンはなりたいものある?」と聞かれた麻宮は―――
あたしは冴島翠みたいになりたい うれしい時はちゃんと喜んで悲しい時はちゃんと泣けるような
引用元:漫画『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
と告げるのでした。



嘘やお世辞を言わないマミリンだからこそ心に響く言葉
名言・名シーン③ 博子を心配する晃に不安になる翠
将志と博子が別れたことを知った晃は博子のことが心配でたまらない。そんな晃の様子に翠は「他に好きな人がいるならそっちに行っていいんだよ」と不安な気持ちをぶつけると―――
おまえの他に行くとかなんかねぇよ
引用元:漫画『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
と晃は気持ちを伝えるのでした。



その言葉を聞いても不安が消えない翠。……切ない。
名言・名シーン④ ケンの言葉に揺れる翠
晃と博子のことで不安になる翠。そんな翠はひょんなことから中学時代の同級生・中川ケンと再会。ずっと翠のことが好きだったケンは晃と翠が上手くいってないことを知り―――
おれは絶対の絶対の絶対に!翠を泣かせたり不安にさせたりしない!神に誓っておまえ一筋だからな!
引用元:漫画『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
と告白するのでした。



最高すぎる。悩んでるときにこんな告白されたら気持ちが揺れるのは間違いない。
名言・名シーン⑤ 別れることを決めた晃と翠
冬休みに北海道旅行をすることにした翠と晃。旅行当日、博子のお見合いを知った晃は「行かないで」という翠を駅に置き去りにしてしまう。どうしても博子のことが心配で、そのことが翠を苦しめるならもう無理だと言う晃は―――
おれ 翠のこと傷つけてばっかりだったけど 泣かせてばっかりいたけど いいかげんな気持ちで一緒にいたわけじゃない こんな終わりを望んでたわけじゃないんだ
引用元:漫画『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
と素直な気持ちを伝えるのでした。



はああ。切ない。しんどい。
名言・名シーン⑥ プロポーズ?晃から翠への愛の言葉
別れを選んだ翠と晃。離れたことでお互いの大切さに気付いた2人はやり直すことに。そして―――
おれ…Wヒロコのことは大事だしどっちも絶対幸せになって欲しいと思ってる でも…おれがおれの手で幸せにしてやりたいと思うのはおまえだけだ
引用元:漫画『天使なんかじゃない』(矢沢あい)
晃は翠にストレートな想いを伝えるのでした。



かっこよ。高校生とは思えない台詞だけど最高です。
『天使なんかじゃない』はどこで読める?おすすめは?完全版の情報も
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『天使なんかじゃない』はほとんどの電子書籍サイトで読むことができます。単行本は全8巻。おしゃれなデザインで生まれ変わった完全版も全4巻で発売されています。完全版は作者による描き下ろしエッセイまんが付です。
『天使なんかじゃない』は時代を越えて心に響く恋と友情の物語
『天使なんかじゃない』は、恋する気持ちのキラキラも、すれ違いの切なさも、全部詰まった“青春の教科書”。時代が変わっても、恋や友情の本質は変わりません。
矢沢あいさんの繊細な絵と、まっすぐなセリフが心に残るこの作品は、今読んでもきっと、新しいトキメキをくれるはずです。

